- 食費より先に、固定費から見直した方がよい理由
- 家族持ち会社員が挫折しにくい見直しの順番
- 通信費・サブスク・車・保険・住居費の考え方
- 浮いたお金を、生活防衛資金や教育費につなげる考え方
家計を見直そうと思ったとき、まず食費を削ろうとする人は多いと思います。
スーパーで安いものを選ぶ。
外食を控える。
コンビニで買う回数を減らす。
もちろん、そうした工夫も大切です。
ただ、家族がいる会社員が家計を整えるなら、私はまず固定費から見直す方がよいと思っています。
理由は、効果が続くからです。
食費を削るには、毎日の判断が必要です。
一方で、固定費は一度見直すと、その効果が翌月以降も続きます。
スマホ代。
サブスク。
車にかかるお金。
保険。
住居費。
こうした支出は、見直せたときの影響が大きいです。
私は、社会人2年目の頃に貯金が831円になったことがあります。
結婚して子どもが生まれた頃も、資産は200万円ほどでした。
最初から家計管理が得意だったわけではありません。
そこから少しずつ家計を見直す中で、細かい節約よりも、まず固定費を整える方が家計への効果を感じやすいと分かりました。
この記事では、家族持ち会社員が固定費を見直すなら何から始めるとよいのか、わが家の経験をもとに整理します。
固定費は、一度見直すと効果が続く
固定費を見直す一番のメリットは、毎月の支出が自動的に軽くなることです。
食費や日用品費の節約は、毎回判断が必要です。
これは買っていいのか。
今日は外食していいのか。
子どもが喜ぶなら、少し高くても買っていいのか。
こうした判断が続くと、家計管理そのものが疲れることがあります。
でも、固定費は違います。
スマホ代を下げれば、翌月も下がる。
使っていないサブスクを解約すれば、来月も請求されない。
車を持つかどうかを見直せば、駐車場代、保険料、車検、ガソリン代まで変わります。
一度の見直しで、効果が続きます。
私がこの考え方を意識するようになったのは、リベラルアーツ大学の両学長の動画を見たことがきっかけでした。
初期の頃、MindMeisterを使ってお金の考え方を整理していた動画を見て、固定費を見直す大切さを学びました。
実際にやってみると、固定費の見直しは「節約」というより、家計の構造を整えることに近いと感じました。
もちろん、見直すには手間があります。
申し込みをする。
解約する。
条件を調べる。
家族と話す。
でも、その手間を一度乗り越えると、毎月の家計に余白が生まれます。
その余白は、生活防衛資金に回せます。
教育費に回せます。
NISAの積立に回せます。
家族との体験に使うこともできます。
固定費を見直すことは、支出を減らすだけではありません。
家計の不安を軽くし、これからの選択肢を増やすことだと思っています。
見直す順番は「金額」より「ハードルの低さ」で考える
固定費を見直すとき、金額の大きいものから手をつけたくなるかもしれません。
住居費
保険
車
金額だけで見れば、このあたりの影響は大きいです。
ただ、わが家の実感としては、最初から大きな固定費に手をつけると挫折しやすいと思っています。
理由は、家族を巻き込むからです。
自分は保険を減らしたいと思っても、家族にとっては安心のための「お守り」のように感じられているかもしれません。
自分はもっと狭い家でもいいと思っても、家族にとっては今の広さや場所が大切かもしれません。
家計の見直しは、正論だけでは進みません。
だから私は、まず自分だけで変えやすいものから始めるのがよいと思っています。
| 順番 | 固定費 | 考え方 |
|---|---|---|
| 1 | 通信費 | 自分だけで変えやすく、効果も出やすい |
| 2 | サブスク | 本当に必要かを選別しやすい |
| 3 | 車 | 地域によっては大きく見直せる |
| 4 | 保険 | 家族の安心感と関わるため話し合いが必要 |
| 5 | 住居費 | 効果は大きいが、簡単には動かせない |
ポイントは、最初から一番大きな固定費に挑まないことです。
まずは通信費やサブスクのように、自分だけで動かしやすいものから始める。
そこで、
「見直しても、意外と生活は困らない」
「毎月の支出が軽くなると、気持ちも楽になる」
という感覚を持てると、その後の車、保険、住居費も考えやすくなります。
1. 通信費|生活レベルは思った以上に変わらない
最初に見直しやすいのは、通信費です。
理由は、生活レベルが大きく変わらないのに、費用を下げやすいからです。
私はもともとauを長く使っていて、スマホ代は月8,000円ほどかかっていました。
その後、mineo、楽天モバイル、日本通信SIM、ahamo、IIJmioなどを実際に使ってきました。
現在は、楽天モバイルをメイン回線、IIJmioをサブ回線として使い、月3,000円前後に落ち着いています。
月5,000円の差。
年間で6万円。
10年なら60万円。
これは小さくありません。
それでいて、生活レベルが下がったとはあまり感じていません。
もちろん、格安SIMにも弱点はあります。
昼に遅くなることがある。
地下や建物内で電波が弱いことがある。
オンライン手続きに慣れが必要。
それでも、LINE、電話、地図、検索、SNSが中心なら、日常生活で困る場面はそこまで多くありませんでした。
以前は、MNP予約番号を取って、翌日以降に申し込んで、という手続きが面倒でした。
今は、対応している会社同士であれば、MNPワンストップで予約番号を事前に取らずに進められる場合もあります。
すべてのケースで使えるわけではありませんが、以前より乗り換えやすくなったと感じています。
通信費は、固定費見直しの入口として取り組みやすい項目です。
実際に使った格安SIM・オンライン系プランについては、こちらの記事にまとめています。
関連記事:子育て世帯の格安SIMはどれがいい?5サービスを実際に使った2児の父が比較
2. サブスク|残す理由を一言で言えるか
次に見直しやすいのは、サブスクです。
サブスクは、一つひとつの金額は小さく見えます。
月500円。
月1,000円。
月1,500円。
でも、複数重なると家計に効いてきます。
しかも、契約していることを忘れやすい。
私がサブスクを見直すときに考えているのは、そのサブスクを残す理由を一言で言えるかです。
今、私が残している主なサブスクは、YouTube Premium、Amazon Prime、AIサービスです。
YouTube Premiumは、広告がないことが一番大きいです。
ダウンロード機能やバックグラウンド再生も使いやすいです。
Amazon Primeは、子育て中の急ぎの注文に助けられることがあります。
普段は楽天を使うことが多いのですが、急に必要なものが出たときにはAmazonの早さが助かります。
AIサービスは、これからの社会への適応も兼ねて、実験的に使っています。
ブログ運営や考えの整理にも使っているので、今の自分にとっては学びの費用です。
誰にでも必要な支出ではありませんが、私にとっては学び直しと発信のための費用だと考えています。
なんとなく契約している。
最近ほとんど使っていない。
似たサービスを複数契約している。
そういうものは、一度止めてみてもよいと思います。
止めても困らなければ、少なくとも今の自分にとっては優先度が低かったのかもしれません。
サブスクの見直しは、解約手続きだけで済むものも多く、心理的なハードルが低いです。
通信費の次に取り組みやすい固定費だと思います。
3. 車|地域と使い方で答えが変わる
車は、固定費の中でも大きな存在です。
車本体の購入費。
ガソリン代。
駐車場代。
自動車保険。
車検。
税金。
メンテナンス費用。
一つひとつは仕方ないと思っていても、合計すると負担になります。
ただし、車は通信費やサブスクと違って、地域によって答えが変わる固定費です。
私は以前、埼玉県北部で10年ほど車あり生活をしていました。
その環境では、車なしの生活は現実的ではなかったと思います。
買い物。
通勤。
子どもの移動。
病院。
休日の外出。
そうした場面で、車は必要でした。
ただ、そのとき乗っていたのは50万円ほどの中古車でした。
マツダ車は、思っていたより安く買えた記憶があります。
車が必要な地域でも、必要以上に高い車に乗る必要はないかもしれません。
もちろん、車が趣味なら話は別です。
好きな車に乗ること自体が、人生の満足度につながる人もいると思います。
ただ、移動手段として必要なだけなら、
本当に新車である必要があるのか。
大きい車である必要があるのか。
所有ではなく、レンタカーやカーシェアでは足りないのか。
こうした視点で考える余地はあります。
わが家は東京で暮らすようになってから、車を持たない生活を選びました。
必要なときはレンタカーやカーシェアを使う。
普段は電車、バス、自転車、徒歩で暮らす。
この形にしてから、車に関する固定費は減りました。
車を手放した生活については、別記事で詳しく書いています。
関連記事:車を手放して変わったこと|東京で暮らす4人家族が、車なし生活を選んだ理由
4. 保険|家族の安心と関わる固定費
保険は、家族の安心と結びついているぶん、慎重に考えたい固定費です。
大事なのは「入る・入らない」ではなく、「何のために備えるのか」。
わが家は条件を整理した結果、保険を大きく見直しました。
ただ、これは全家庭に当てはまる結論ではありません。
わが家がどう考え、どう見直したのかは、別記事で詳しくまとめる予定です。
5. 住居費|最大の固定費だが、簡単には動かせない
住居費は、家計の中でも大きな固定費です。
家賃。
住宅ローン。
管理費。
修繕積立金。
固定資産税。
金額が大きいので、見直せたときの効果も大きいです。
ただ、住居費は簡単には動かせません。
引っ越しにはお金も手間もかかります。
子どもの学校や保育園にも関わります。
通勤時間や家族の生活動線も変わります。
わが家は現在、持ち家です。
もともとは賃貸でもよいと思っていました。
ただ、以前住んでいたアパートで住まいのトラブルがありました。
具体的には、ネズミが出たことです。
管理会社の対応も微妙で、住み続ける気持ちが薄れていきました。
そこで妻の提案もあり、中古の家を購入することになりました。
購入したのはコロナ前です。
今、同じ家を買おうとすると、かなり高くなっています。
正直、運が良かった部分も大きいと思っています。
ただ、運任せにしなかった部分もあります。
住宅ローンを組むときは、数社から相見積もりを取りました。
数百万円単位で変わる可能性があるので、真剣に調べました。
会社の福利厚生も確認し、使える制度はできるだけ使いました。
住居費は、金額が大きいからこそ慎重に考える必要があります。
安ければよいわけではありません。
狭ければ安くなるかもしれませんが、それで家族が落ち着いて暮らせるかは別の話です。
住居費は、固定費の中でも特に、家族で納得することが大切だと思います。
浮いたお金は、生活防衛資金と教育費へ
固定費を見直して浮いたお金は、ただ浮かせて終わりではありません。
わが家では、まず生活防衛資金に回すことを意識しています。
何かあったときに、しばらく生活を続けられるお金があること。
これは家族がいると、大きな安心になります。
そのうえで、子どもの教育費にも回しています。
子どもには、なるべく不自由を感じてほしくない。
もちろん、何でも買い与えるという意味ではありません。
でも、必要なときに、選択肢を狭めすぎないようにしたいと思っています。
固定費を見直して生まれたお金は、将来の安心や家族の選択肢につなげる。
そう考えると、固定費削減は単なる節約ではなくなります。
教育費や資産形成については、こちらの記事にもまとめています。
関連記事:家族がいる人の資産形成の考え方|安心と心の利回りを育てるために
関連記事:子どもの教育費をどう準備しているか|わが家の実践と考え方
まずは15分でできることから始める
固定費を見直すと言っても、最初からすべてを変える必要はありません。
まずは、15分でできることからで十分です。
- 今のスマホ代を確認する
- クレジットカード明細からサブスクを書き出す
- 車に年間いくらかかっているか、ざっくり計算する
- 保険証券を出して、何に備えている保険か確認する
- 家賃や住宅ローンの金額を、家計全体の中で見直してみる
この中で、最初に動きやすいのは通信費とサブスクです。
家族を巻き込む前に、まずは自分だけで確認できるところから始める。
それだけでも、家計の見え方は少し変わります。
まとめ|固定費の見直しは、人生のハンドルを握り直すこと
固定費削減は、何でも削ることではありません。
自分たちにとって必要なものと、なんとなく払い続けているものを分けることです。
そして、必要なものを残したうえで、浮いたお金を生活防衛資金、教育費、投資、家族との体験に回していくこと。
その積み重ねが、家計に余白を作ります。
家計の余白は、気持ちの余白にもつながります。
毎月の支出が重いと、それだけで選択肢は狭くなります。
仕事を減らしたいと思っても、固定費が高ければ難しい。
少し休みたいと思っても、貯金がなければ不安になる。
子どものためにお金を使いたいと思っても、毎月の支払いで余裕がなければ迷う。
だからこそ、まずは自分だけで変えやすい固定費から始める。
通信費。
サブスク。
地域によっては車。
そして、家族と話し合いながら保険や住居費。
固定費を見直すことは、我慢のためではありません。
自分たちの人生を、自分たちで選ぶための準備です。
自分が、自分の人生のハンドルを握ること。
固定費の見直しは、そのための現実的な一歩だと思っています。







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