- 家族がいる人の資産形成で大切にしたい順番
- 生活防衛資金と投資の考え方
- 個別株で失敗した私が、インデックス投資にたどり着いた理由
- お金を増やすことと、心の余裕を作ることの関係
子どもが生まれてから、お金について考える機会が増えました。
生活費。
教育費。
住宅費。
老後への備え。
独身の頃は、お金のことなんて考えることはなかったです。
でも家族ができると、お金は単なる数字ではなくなります。
家族が安心して暮らすためのもの。
何かあったときに、選択肢を残しておくためのもの。
無理をしすぎずに働き続けるためのもの。
そういう感覚が強くなりました。
この記事では、私が投資を始めた頃の失敗も含めて、家族がいる人の資産形成について考えてみます。
結論から言うと、家族がいる人の資産形成で大切なのは、いきなり大きく増やそうとすることではなく、まず安心を作ることだと思っています。
私が投資を始めたきっかけ
私が投資を始めたのは、社会人になって2年目の頃でした。
職場の先輩が株をやっていて、その話を聞いたのがきっかけです。
当時は、リーマン・ショックや東日本大震災のあとで、世の中全体にどこか先行き不透明な空気がありました。
一方で、スマホゲーム関連の株が急騰していた時期でもありました。
職場でも、
「あの株を買っていたら儲かった」
「これ買っておけばよかった」
という会話を耳にすることがありました。
その様子を見て、私はこう思いました。
株って、そんなに手っ取り早く儲かるのか。
パチンコよりは知的に見えそう。
自分も儲かりたいからやってみよう。
今振り返ると、かなり浅はかですよね。
でも、当時の私は本気でした。
最初の投資は、ほとんどギャンブルだった
当時の私は、投資についてほとんど知識がありませんでした。
会社の業績も、財務諸表も、分散投資も、長期投資も、ほとんど分かっていませんでした。
なんとなく上がりそう。
話題になっている。
誰かが良いと言っていた。
そのくらいの感覚で、貯金から50万円ほどを使い、個別株の売買を始めました。
結果は、あまり良いものではありませんでした。
上がると思って買った株は、買った瞬間に下がる。
怖くなって損切りした株は、その後に上がる。
仕事中も株価が気になり、落ち着かない。
そんなことを繰り返しているうちに、資産はあっという間に半分以下になりました。
そのとき私は、
「自分には投資のセンスがない」
「投資は怪しい人たちが稼ぐギャンブルだ」
「やっぱり働いて稼ぐしかない」
と考えるようになりました。
今思えば、かなり極端です。
でも、当時は本気でそう思い、株式市場から離れることにしました。
投資信託との出会い
それでも、自分のお金を無駄にしてしまったことが悔しかったのだと思います。
しばらくしてから、投資に関する本を読むようになりました。
そこで初めて知ったのが、投資信託という仕組みです。
個別株を自分で選ぶのではなく、多くの企業にまとめて投資する。
自分ひとりで銘柄を当てに行くのではなく、分散された仕組みに乗る。
この考え方は、当時の私にはかなり新鮮でした。
さらにその中で、インデックス投資という考え方にも出会いました。
市場全体に広く分散して投資し、長い時間をかけて資産を育てていく。
特定の会社を当てに行くのではなく、世界経済全体の成長に乗る。
その考え方を知ったとき、
「これなら自分にもできるかもしれない」
「短期で勝とうとしなくてもいいのかもしれない」
と思いました。
積立投資は、心が落ち着く方法だった
それから私は、少しずつ投資信託での積立投資を始めました。
最初から大きく増やそうと思っていたわけではありません。
銀行に預けてもほとんど増えない。
それなら、少しずつでも資産が育つ可能性のある場所に置いてみよう。
そのくらいの感覚でした。
月1〜2万円程度、貯金のつもりで、毎月決まった金額を積み立てる。
とても地味な方法です。
でも、私には合っていました。
個別株をやっていた頃は、株価の値動きが気になり、仕事中もソワソワしていました。
一方で、投資信託の積立にしてからは、毎日の値動きを細かく追わなくてもよくなりました。
もちろん、相場が下がれば評価額は減ります。
投資なので、元本割れの可能性もあります。
それでも、毎月淡々と積み立てる方法は、私にとって心が落ち着く投資でした。
資産形成は、続けられることが大切です。
自分の心が乱れすぎる方法は、たとえ期待リターンが高くても、長く続けるのが難しいと感じました。
NISAとインデックス投資
その後、NISAという制度も使うようになりました。
投資で得た利益に対する税金が非課税になる制度です。
私は証券会社を楽天証券に変え、投資先もいわゆるオルカン、全世界株式のようなインデックスファンドを中心に、できるだけシンプルにまとめるようになりました。
投資先をシンプルにしたことで、資産だけではなく、自分の時間も守れるようになったと感じています。
何を買うかで毎回悩まない。
株価を毎日見続けない。
複雑な売買を繰り返さない。
その分、家族との時間や、自分の体調を整える時間に意識を向けられるようになりました。
資産形成は、お金を増やすためのものです。
でも、資産形成のために毎日不安になったり、時間を奪われすぎたりするなら、本末転倒です。
私にとっては、シンプルな積立投資がちょうどよい形でした。
家族がいる人は、まず安心を作る
家族がいると、資産形成の考え方は少し変わります。
独身の頃であれば、多少リスクを取っても、自分ひとりで何とかできるかもしれません。
でも家族がいると、守るべき生活があります。
毎月の生活費。
子どもの教育費。
病気や休職への備え。
住宅ローンや家賃。
老後への準備。
だからこそ、家族がいる人の資産形成では、大きく増やすことよりも、まず安心を作ることが大切だと思っています。
私が意識している順番は、次のような流れです。
- 生活防衛資金を用意する
- 無理のない範囲で積立投資を始める
- 家計に余裕が出たら、少しずつ積立額を増やす
- 教育費や老後資金など、目的ごとに考える
特に大切なのは、生活防衛資金です。
生活防衛資金とは、収入が一時的に減ったり、働けなくなったりしても、しばらく生活を続けられるお金のことです。
わが家では、生活費の10か月から1年分くらいを一つの目安にしています。
もちろん、必要な金額は家庭によって違います。
共働きかどうか。
住宅ローンがあるか。
子どもの人数。
親の支援があるか。
仕事の安定性。
こうした条件によって、必要な安心の大きさは変わります。
大切なのは、投資を始める前に、家族が安心できる現金をある程度持っておくことだと思います。
投資は「攻め」だけではなく、将来不安を減らす手段
投資というと、どうしても「増やす」「儲ける」というイメージがあります。
もちろん、資産を増やすことは大切です。
でも、家族がいる人にとっての投資は、単なる攻めではありません。
将来の不安を少しずつ減らす手段でもあります。
教育費が必要になる時期。
老後の生活。
働き方を変えたいとき。
体調を崩して、少し休みたいとき。
そのときに、少しでも資産があると、選べる道が増えます。
すぐに会社を辞めるためではありません。
でも、会社にしがみつくしかない状態から、少しずつ離れていくことはできます。
その意味で、資産形成は、家族の安心を作るだけでなく、自分の働き方を守ることにもつながると感じています。
心の利回りを高める資産形成
投資では、利回りという言葉をよく使います。
どれくらいのお金を投じて、どれくらいのリターンが得られるのか。
とても分かりやすい指標です。
でも、私が資産形成をする理由は、単にお金を増やすことだけではありません。
資産があることで、不安が減る。
選択肢が増える。
心の余裕が生まれる。
家族との時間を守りやすくなる。
その結果、人生の満足度が少し高くなる。
これが、私の考える心の利回りです。
たとえば、通信費を見直して月5,000円浮いたとします。
そのお金を投資に回してもいい。
家族との外出に使ってもいい。
生活防衛資金に積み上げてもいい。
どれを選んでも、「自分たちで選べる」という感覚が生まれます。
この感覚は、金額以上に大切だと思っています。
まとめ|家族を守るために、まず安心を育てる
投資を始めてから、気がつけば15年ほどが経ちました。
最初は個別株で失敗しました。
資産を半分以下に減らし、一度市場から離れました。
そこから投資信託やインデックス投資を知り、少しずつ積立投資を続けるようになりました。
今、家族を持って改めて感じるのは、資産形成とは、お金を増やすことだけではないということです。
家族がいる人の資産形成で大切なのは、まず安心を作ること。
生活防衛資金で守りを固める。
無理のない範囲で積立投資を続ける。
家計に余裕が出たら、少しずつ増額する。
教育費や老後資金にも、長い目で備えていく。
この順番が、わが家には合っていると感じています。
資産形成は、短期間で人生を変える魔法ではありません。
でも、長い時間をかけて続けていけば、家計に少しずつ余白が生まれます。
そして家計の余白は、心の余白にもつながります。
家族と人生を守るために、まずは安心を育てる。
それが、私にとっての資産形成です。





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