会社員でいる間にやっておきたい資産形成|現金・固定費・NISA・信用力の整え方

貯蓄と投資のカードを持って考える人のイメージ
この記事でわかること
  • 資産形成は「投資の前」にやることがある
  • 会社員のうちに整えたい4つの土台(現金・固定費・NISA・信用力)
  • わが家で実際に見直した固定費の具体例
  • NISAとiDeCoをどう使い分けているか

資産形成について考えるとき、つい「何に投資するか」から始めたくなります。

どの投資信託がいいのか。NISAはやるべきなのか。
毎月いくら積み立てればいいのか。
もちろん、それも大切です。

ただ最近は、資産形成で本当に大事なのは、もっと手前にあるのではないかと思うようになりました。

それは、会社員でいるうちに、土台を整えておくことです。

会社員には、毎月ある程度決まった収入があります。社会保険にも守られています。
これは、資産形成を進めるうえでとても大きな強みです。

私自身、異動をきっかけに「この会社をいつか離れるかもしれない」と考えるようになりました。
そのとき一番の不安は、やはりお金のことでした。

だからこそ、不安が大きくなってから慌てるのではなく、会社員でいる今のうちに少しずつ整えておきたい。
今日はそのことを、現金・固定費・NISA・信用力という4つの視点から整理してみます。

目次

貯金ゼロだった自分が、最初にやったこと

偉そうなことを書いていますが、私はもともとお金の管理ができる人間ではありませんでした。

独身時代、貯金がゼロになったことがあります。
生活費が足りなくなり、親に頭を下げてお金を借りました。

ATMの残高831円。
飲み会の資金5,000円を下ろそうとして表示されたエラー画面。今でも忘れられません。

そこから変わるきっかけになったのが、会社の財形貯蓄と持株会でした。
給料から天引きで自動的に積み立てられる仕組みに乗ったことで、「使う前に貯める」という習慣がようやくできました。

利回りの問題で後に積立NISAに移行しましたが、貯蓄の習慣そのものをつくってくれたのは、この天引きの仕組みのおかげです。

会社員には、こうした「仕組みで貯められる制度」が用意されていることがあります。
意志の力が弱い私にとっては、本当にありがたいものでした。

資産形成の第一歩は、投資の知識ではなく、「貯められる仕組みに乗ること」だったと思っています。

資産形成で大事なのは「順番」だった

貯蓄の習慣ができてから、少しずつ資産形成を進めてきました。
その中で一番大事だと感じたのは、順番です。

いきなり投資を最大化するのではなく、まず土台から整えていく。

① 現金→② 固定費→③ NISA→④ 信用力

この順番を意識するようになってから、資産形成がかなり安定しました。

順番が逆になると、値動きが気になって落ち着かなくなったり、生活費が苦しくなったり、途中で続かなくなったりします。

ここからは、この4つを一つずつ書いていきます。

① まずは現金を整える

資産形成というと投資が中心に見えます。
でも、最初に整えたいのはやはり現金です。

会社員であっても、未来が完全に約束されているわけではありません。
異動、体調不良、家庭の事情、あるいは気持ちの限界。何がきっかけで働き方を見直すことになるかは、そのときになってみないと分かりません。

そんなとき、すぐに困らないだけの現金があるかどうかで、判断の落ち着きはかなり変わります。

私自身、資産形成を考えるうえで一番先に意識したのは、大きく増やすことではなく、急に崩れない状態をつくることでした。

目安としては、生活費の6ヶ月分。
わが家の場合は月の生活費が約30万円なので、180万円程度を現金で確保しています。

「すぐに答えを出さなくて済むだけの現金」は、会社員のうちに整えておきたい、最初の土台です。

▶ 関連記事:生活防衛資金はいくら必要?|家族がいる会社員が貯めた方法と目安額

② 固定費を見直すと、資産形成はかなり楽になる

次に大事なのが、固定費の見直しです。

これはかなり地味です。でも、地味なわりに効果が大きいです。

わが家で実際に見直したものを書いてみます。

項目見直した内容ポイント
保険共働きなのでシミュレーションしたら、生命保険すら不要という結果に。住宅ローンの団信以外はすべて解約保険会社の方が気まずそうに教えてくれました
スマホ格安SIMに切り替えYouTubeのオフライン保存やKindleを使えば、通信速度は気になりません
都内なので所有せず。カーシェアとレンタカーで対応駐車場代・保険・車検がまるごと不要に
サブスクYouTubeプレミアム、Amazonプライム、Googleドライブのみ残すクラウド容量もSSD移行を検討中

こうした見直しを積み重ねた結果、月々数万円、年間にすると数十万円の削減になりました。

固定費は、一度見直せばその効果がずっと続きます。
毎月の節約を意識し続ける必要がなく、仕組みとして勝手にお金が残る。これは忙しい会社員にとって、とても相性の良い方法だと思います。

③ NISAは「今の安定」を未来につなぐ仕組み

現金と固定費がある程度整ったら、そこで力を発揮するのがNISAだと思います。

会社員でいるうちは、毎月ある程度決まった収入があります。
その一部を、NISAでコツコツ積み立てる。派手ではありませんが、これはとても強い形です。

私の場合、財形貯蓄と持株会から始めて、途中で積立NISAに移行しました。
理由は利回りの問題です。制度としてはNISAの方が自分に合っていると判断しました。

新NISAの枠(参考)

枠の種類年間上限特徴
つみたて投資枠年120万円(月10万円)金融庁が選定した投資信託が対象
成長投資枠年240万円個別株やETFも購入可能
生涯投資枠合計1,800万円非課税期間は無期限

生涯投資枠は1,800万円ですが、正直に言えば、これを埋め切るのは普通に厳しいです。
だからこそ、無理にすべてを埋めようとするより、自分のペースで続けられる金額を積み立てる方が大事だと思っています。

わが家がiDeCoをやっていない理由

老後の資金づくりとしてはiDeCoも有力な制度です。
ただ、iDeCoは原則として60歳まで引き出せません。

子どもの教育費など、いざというときに使える柔軟性を考えて、今はNISAに集中しています。

項目新NISAiDeCo
途中引き出しいつでも可能原則60歳まで不可
税制メリット運用益が非課税掛金が全額所得控除+運用益非課税
柔軟性高い低い

※どちらが良い・悪いではなく、家庭の状況に合った方を選ぶことが大切です。

大切なのは、最適な制度を選ぶことよりも、自分の生活に合った形で続けることだと思います。

④ 会社員の「信用力」は、辞めてからでは使えない

ここまでは現金・固定費・NISAの話でしたが、もう一つ、会社員のうちにしか活かしにくいものがあります。

それは、信用力です。

私は住宅ローンを組んでいますが、審査はとてもスムーズでした。
勤務先が上場企業であることも大きかったと思います。
会社の看板というのは、こういう場面で力を発揮するのだと実感しました。

住宅ローンに限らず、クレジットカードの審査、賃貸契約、各種のローン。
会社員であるという信用は、さまざまな場面で有利に働きます。

逆に言えば、会社を辞めてからでは、これらの審査は厳しくなります。
フリーランスや無職の状態では、同じ条件を得るのは簡単ではありません。

だから、もし将来的に働き方を変える可能性があるなら、会社員でいるうちに信用力が必要な手続きは済ませておく方がいい。住宅ローンはその代表的な例です。

💡 会社員のうちに済ませておきたい「信用力」が必要なこと
・住宅ローンの契約
・クレジットカードの作成(特にゴールド以上)
・賃貸の契約(引っ越しの予定があるなら在職中に)

これは投資や貯蓄とは違う話ですが、広い意味では「会社員でいるうちに整えておきたいこと」の一つだと思っています。

まとめ|焦らず、順番に、整えていく

会社員でいることには、安定した収入という大きな強みがあります。

その強みを、日々の忙しさの中でただ消耗するのではなく、少しでも未来につなげていくこと。

そのために整えておきたいのが、現金・固定費・NISA・信用力の4つです。

① 現金→② 固定費→③ NISA→④ 信用力

まずは急に崩れない土台としての現金。
次に、毎月の余白をつくる固定費の見直し。
そして、その余白を未来につなげるNISA。
さらに、会社員でいるうちにしか使いにくい信用力。

貯金ゼロで親に頭を下げた自分が、今こうして資産形成について書けるようになったのは、この順番を守って少しずつ積み上げてきたからだと思っています。

焦って大きな成果を狙うより、続けられる形を整えること
それが、会社員のうちにやっておきたい資産形成の中身なのだと思います。

Ponchan
会社員・心の利回り研究所 所員
30代会社員、2児の父です。

家族との時間を大切にしながら、
会社に依存しすぎない人生を作れないか。
そんなことを考えながらブログを書いています。

テーマは
・家族
・働き方
・資産形成
・人生の満足度
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この記事を書いた人

30代会社員 / 2児の父

投資をきっかけに
「心の利回り」という考えにたどり着く。

家族を守りながら会社依存を減らす人生設計を模索中。
趣味はガジェットいじり、文房具収集

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