- わが家が実際にやめたもの
- 減らしたもの やめてみて、暮らしはどう変わったか
- 周囲の反応と、少数派でいることの不安
- 正直に言えば、まだやめられていないもの
暮らしを良くしようとすると、つい「足し算」で考えてしまいます。
もっと良い保険に入ろう。
もっと便利な車を持とう。
もっと良い服を着よう。
でも、わが家の場合、暮らしが楽になったのは足し算ではなく、引き算でした。
保険をほとんど解約した。
車を手放した。
服を減らした。
スマホのキャリアを変えた。
一つひとつは小さな変化ですが、積み重ねると、保険の見直しで月約1万円、格安SIMで月5,000〜6,000円、車を手放して年間では数十万円ほど固定費が下がりました。
それ以上に、「なくても困らなかった」という発見が、気持ちを軽くしてくれました。
この記事では、わが家が実際にやめたこと・減らしたことを全部書いてみます。
後悔したもの、まだやめられていないもの、周囲の反応も含めて、正直に。
「やめる」ことに踏み出すまで
最初に断っておくと、やめることには不安がありました。
特に保険や車といった「大きなもの」をやめようとすると、周囲は必ず言います。
「何かあったらどうするの?」
会社に出入りしている保険屋さんと付き合いがある同僚。
親世代の「保険は入るもの」という常識。
車を持たないと言えば「不便じゃない?」と心配される。
自分は非常識なのではないか。
そう思えた時期もありました。
でも、振り返ってみれば、非常識なのではなく、単に少数派だっただけでした。
周囲がやったことがないから、不安に感じるだけ。
実際にやめてみると、「なくても大丈夫だった」ということばかりでした。
わが家の判断基準|高額なのに興味が薄いものを見直した
わが家がやめたもの、減らしたものには共通点があります。
それは、金額が大きいわりに、自分たちがそこまで価値を感じていなかったものです。
私はもともと、見直すと決めるとかなり細かく調べるタイプです。
「これをやめたら月いくら減るのか」
「代わりに何が使えるのか」
「本当に今の自分に必要なのか」
そうやって比べていくと、高いお金を払っているのに、実はそこまで興味がないものが見えてきます。
逆に、多少お金がかかっても、自分にとって満足度が高いものは残しました。
たとえば文具はそのひとつです。
つまり、ただ節約したかったのではなく、自分にとって利回りの低い支出を減らしたかったのだと思います。
保険|必要保険金額「0円」の衝撃
わが家では、住宅ローンの団体信用生命保険を除いて、ほとんどの保険を解約しました。
医療保険をやめた理由
日本には高額療養費制度があります。
どれだけ医療費がかかっても、月の自己負担額には上限がある。
「先進医療に対応」という保険のうたい文句もありますが、そもそも先進医療が適用される機会はそこまで多くありません。
生活防衛資金として現金を確保しておけば、医療保険なしでも対応できる。
そう判断して、解約しました。
もちろん、必要な保険は家族構成や貯蓄状況によって違うと思います。
少なくとも、わが家では過剰だった、という感覚です。
生命保険をやめた理由
妻と一緒に保険会社の方に相談し、必要保険金額のシミュレーションをしてもらいました。
共働きで、住宅ローンには団信がついている。
その条件で計算した結果——
「あなたの必要保険金額は0円です」
保険会社の方が、気まずそうにその数字を見せてくれたのを覚えています。
以来、勧誘の連絡は来なくなりました。
保険の見直しで減った固定費は、ざっくり月約1万円です。
これはかなり大きかったです。
学資保険をやめた理由
1人目の子どもが生まれたときに加入した学資保険。
15年間払い続けて、戻ってきた利益はプラス10万円程度でした。
15年でプラス10万円。
同じ金額をインデックス投資に回していたら、はるかに増えていたはずです。
その事実に気づいて、解約しました。
車|手放してみたら、思ったほど困らなかった
以前、埼玉県に住んでいたときは車が必要でした。
でも都内に引っ越してからは、駐車場代だけで月に数万円。保険、車検、ガソリン代も含めると、かなりの固定費です。
公共交通機関が便利な東京では、車がなくても移動に困ることはほとんどありませんでした。
必要なときはレンタカーやカーシェアを使います。
むしろ、毎回違う車種を選べるのが楽しい。「次はこれに乗ってみたいな」という小さなワクワクがあります。
面白いのは、子どもが車より電車の方が好きなこと。
車に慣れていないので、遠出するときも「電車で行こう!」と言ってきます。
近くの駅まで電車で行って、そこからレンタカー、というパターンが定着しました。
ちなみに免許はゴールドです。ほぼペーパードライバーなので。
車を手放したことで、年間では数十万円単位で固定費が減った感覚があります。
マイカーは便利だなと思う場面がゼロではありませんが、
今のところ、わが家ではこの形で十分回っています。
洋服|何を着るかではなく、誰が着るか
服もかなり減らしました。
ブランド物はほぼなし。今の私服は、ざっくりこんな感じです。
トップスはTシャツ3枚と白シャツ1枚。
ボトムスはジーンズ、ジョガーパンツ、スラックスの3本。
靴は5足。下駄箱が狭く、子どもの靴も増えていくので、本当は3足程度まで減らしたいのですが、
まだ調整中です。
アウターは冬用のマウンテンパーカー、春秋用のウインドブレーカー、パーカーとセーターが1〜2枚ずつ。
本格的なミニマリストから見れば、まだまだ多いかもしれません。
でも、以前と比べればかなりシンプルになりました。
服を減らして気づいたことがあります。
これまで、必要以上にカッコつけていた。ということです。
でも結局、大事なのは何を着るかではなく、誰が着るか。
ぽっちゃり体型の自分では、どこまでいっても限界があります。
だったら、最低限の清潔感を保てればそれで十分。
むしろ体型を正常化するほうが大切。
そう思えるようになってから、服を選ぶストレスがなくなりました。
スマホ|キャリアを脱却して分かったこと
以前はauを使っていました。
そこから格安SIMに切り替えて、数年間で複数のサービスを渡り歩いています。
mineo、日本通信SIM、IIJmio、楽天モバイル。
2年縛りがなくなった今は、通信環境や料金を見ながら、そのときの最適な会社を選んで乗り換えるスタイルです。
現在は楽天モバイルとIIJmioの2回線を利用しています。
見直しによって、通信費はざっくり月5,000〜6,000円ほど下がりました。
最初の不安は、キャリアメールが使えなくなること。
でもGmailに移行してみたら、むしろ便利でした。端末を変えてもメールがそのまま使える。困ったことはほとんどありませんでした。
格安SIMは「遅い」とよく言われますが、Wi-Fi環境があれば通信速度はほとんど気になりません。
YouTubeのオフライン保存やKindleを使えば、通勤時間も快適に過ごせます。
サブスク|残したものと、その理由
サブスクも整理しました。
英語学習のためにHuluを使っていた時期もありましたが、今は解約。
現在残しているのは4つだけです。
YouTubeプレミアム
・広告なし
・オフライン保存
・バックグラウンド再生
この3つが便利すぎて手放せません。
Wi-Fi環境で事前に保存しておけば、外での通信費の節約にもなります。
Amazonプライム
普段の買い物は楽天がメインですが、急ぎのときはAmazonの方が早い。
物流に関わる方々に感謝しながら使っています。
Google One
写真のバックアップ用に。
最近SSDへの移行を検討中ですが、Googleフォトの「◯年前の今日」機能が地味にずるい。
子どもの成長記録が不意に表示されて、つい見入ってしまう。この機能だけのために続けている気もします。
Claude
最近お試しで始めたAIサービス。
ライフイベント表を作ってもらったり、ブログの壁打ち相手にしたり。
まだ使いこなせていませんが、可能性を感じています。
残すか迷ったものは、基準を「なくなったら本当に困るか?」で判断しました。
困らないものは、どれだけ安くても固定費です。
正直に言えば、まだやめられていないもの
ここまで偉そうに「やめてよかった」と書いてきましたが、正直に告白すると、まだやめられていないものがあります。
タバコです。
子どもがいる家庭として、やめた方がいいのは分かっています。
健康にも良くない。お金もかかる。
でも、一種の精神安定剤のようになっていて、なかなか手放せない。(依存症です)
もちろん良くない傾向だという自覚はあります。
いつかこの記事に「タバコもやめました」と追記できる日が来ればいいな、と思っています。
少数派でいることへの不安
保険をやめた、車を持たない、格安SIM。
これらを周囲に話すと、たいてい驚かれます。
「何かあったらどうするの?」
「不便じゃない?」
「投資なんてギャンブルでしょ?」
特に保険は、会社に出入りしている保険屋さんとの付き合いがある人も多く、「やめる」と言うだけで非難されることもありました。
正直、自分は非常識なのかもしれない、と思えた時期もあります。
でも結局、非常識なのではなく、単に少数派だっただけでした。
やったことがない人が、やったことがない側から心配してくる。それだけのこと。
実際にやめてみて困ったことは、ほとんどありません。
今は保険の話も投資の話も、聞かれない限りはしなくなりました。
わざわざ説得する必要はない。自分が納得しているなら、それで十分です。
引き算が、暮らしを楽にしてくれた
やめたこと、減らしたことを振り返ってみると、後悔しているものは一つもありません。
保険を解約しても、困っていない。
車を手放しても、思ったほど不便ではない。
服を減らしても、誰にも何も言われない。
キャリアをやめても、思ったほど困らなかった。
むしろ、「なくても大丈夫だった」という経験が、次の引き算への心理的ハードルを下げてくれました。
足し算で暮らしを良くしようとすると、お金がかかります。
でも引き算なら、お金が浮く。その浮いた分を、自分にとって本当に大切なことに使える。
- 家族との時間
- 子どもの教育費
- 将来への備え
- 万年筆とノートの時間
引き算で暮らしを整えることは、心の利回りを上げるための、いちばん手軽な方法なのかもしれません。




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